海外FXのECN口座とは?STP口座との違いから8つのメリットデメリットまで徹底解説【オススメ口座アリ◎】

本記事では海外FXのECN方式/口座について解説している。

  • ECN方式とはどういう注文方式なのか
  • ECN方式とSTP方式の違い
  • ECN方式のメリット・デメリット
  • おすすめECN口座

上記をメインに解説しているので、ECN方式/口座について詳しく知りたい方は参考にしてほしい。

結論から言うと、ECN口座はかなり利用価値のある口座
特に取引コストを抑えたいハイレバスキャルピングトレーダーにはかなりオススメだ。

ECN方式とは

ECN方式とは、Electronic Communications Network(エレクトロニック・コミュニケーションズ・ネットワーク)」の略。
日本語だと”電子取引所取引“と呼ばれる。

ECN方式は、トレーダーの注文がブローカーを経由せずに、直接インターバンク(※)へと流される注文方式だ。
(※)インターバンクは投資家・ファンド・金融機関等の注文が集まる場所のこと

インターバンクへと流された注文は、別の投資家や金融機関、ヘッジファンドが出している反対注文と、オークション形式で自動的にマッチングする。

【ECN方式でトレーダーがドル円100円で買い注文を出した場合】

トレーダーがドル円100円で買い注文を出したタイミングで、

  1. ドル円101円の売り注文
  2. ドル円100円の売り注文

上記2つの反対注文がインターバンクへ出されているとする。

この場合、買い手と売り手の双方が得をするのは、”ドル円99円の売り注文”とのマッチングだ。

ドル円100円で買い注文を出したトレーダーはより安いレート、ドル円99円で売り注文を出したトレーダーはより高いレートでマッチングすることになるためだ。

なお買値と売値の1円の価格差がスプレッドとなる。

こちらの例のように一方が不利になるようなマッチングはせず、双方にメリットがあるように自動マッチングする仕組みとなっている。

ECN方式とSTP方式の違いについて

ECN方式とSTP方式は、どちらもNDD方式であるという点は変わらない。

NDDにおいて業者は”トレードの場を提供しているだけ”というスタンスであり、トレーダーの注文を呑むことがない。
あくまでも中立な立ち位置で、公平な取引ができる取引方式である。

しかしECN方式と異なり、STP方式ではトレーダーの注文は一旦ブローカーを経由してカバー先のリクイディティプロバイダー(LP)とマッチングする。
(※)リクイディティプロバイダーは市場の流動性を保つために、トレーダーの注文の受け皿となる機関。

どのカバー先に流れるかは自動処理であり、ブローカーの意思は介入しない。
とはいえ”本当にブローカーの意思が介入していないかどうか”はトレーダー側からすればわからないのである。

STP方式では一度注文がブローカーを経由してしまう以上、ECN方式のほうがより透明性が高くクリーンな取引方式だ。

STP方式の仕組みについて

STP方式は「Straight Through Processing(ストレート・スルー・プロセッシング)」の略。

STP方式では、トレーダーの注文をブローカーがカバー先のLP(リクイディティプロバイダー)とマッチングさせる仕組みとなっている。
(※)リクイディティプロバイダーは市場の市場の流動性を保つために、ブローカーに届いた注文の受け皿となる金融機関のこと。

ECN方式のオークション形式の自動マッチングと異なり、ブローカーがカバー先のレートを見てから、トレーダーに有利になるように注文をどのLPに流すかを決められる。
ブローカーの意志が入らない自動処理とはいえ、一度ブローカーを介する分だけ取引の透明性は劣る。

 

【STP方式の例】

トレーダーがドル円110円で買い注文を出した場合、ブローカーはLPの提示するレートを元に注文の流し先を決める。

  • リクイディティプロバイダー(A)の提示:ドル円111円なら買い注文を受ける
  • リクイディティプロバイダー(B)の提示:ドル円109円なら買い注文を受ける

STP方式ではブローカーがトレーダー・LPどちらにとってもに有利になるようにマッチングさせる。
そのため上記の例だとブローカーはLP(B)へトレーダーの注文を流されるわけだ。

 

STP方式はさらに2種類にわけられる

STP方式は更に2種類に分類できる。

 

【Instant Execution方式(インスタント・エクセキューション)】

ブローカーが一旦トレーダーの注文を決済した後に、カバー先へと流す仕組み。

一見するとDD方式のような感じがするが、STP方式なのでブローカーが決済した後にどこのカバー先へ流されるかは自動処理となっているためブローカーの恣意的な介入はない。
ブローカーが一旦決済することで、よりスピーディな約定を実現できる。

【Market Execution(DMA)方式(マーケット・エクセキューション)】

Market Execution(DMA)方式ではブローカーがトレーダーの注文を決済せずに、そのままカバー先へと注文を流す

上述したSTP方式の仕組みは、正確に言うとSTP方式のMarket Execution(DMA)方式(マーケット・エクセキューション)ということになる。

どちらも同じSTPなのだが、Instant Executionはブローカーが一旦注文を決済する、Market Executionはブローカーは注文を決済しないという違いがある。

ECN方式の5つのメリット

取引コストを安く抑えられる

ECN口座を利用する最大のメリットが“取引コスト”を安く抑えられることだ。

前提として、ECN口座とSTP口座ではコストの計算方法が違う。

  • ECN口座:スプレッド(業者のマークアップなし)+取引手数料
  • STP口座:スプレッド(業者のマークアップあり)

一見すると、取引手数料がかかるECNのほうがSTPよりもコストが高くなるのではと思うだろうが、手数料を加味してもECN口座のほうがコストを抑えられる場合がほとんどだ。

ECN方式の取引コスト

ECN方式のスプレッドは注文の価格差がそのままスプレッドになる。

極力ベストレートになるような自動マッチングなので、スプレッドのみでいうと0.0pips~0.1pipsレベルになることも珍しくない
例えばドル円100円の買い注文とドル円100円の売り注文がマッチすれば、スプレッドはゼロだ。

しかしこれではFX業者が全く儲からないため、“取引手数料(※)”を別途で徴収される。

つまり「スプレッド+取引手数料」の合計値が”取引コスト”となる。

取引手数料の値は業者が自由に決めているため、利用する業者によって異なるので注意しよう。

(※)取引手数料はエントリー・決済、両方のタイミングで発生する

取引手数料は「1lotの売買につき〇$」という設定だ。
“売買”なので、エントリー・決済の両方で徴収されることになる。

例えば1lotの売買につき3$と記載されていれば、3$×2で6$の手数料がかかる。

また本サイトでは、スプレッド表記(pips)と合わせて計算しやすいよう、取引手数料もpipsに換算して表記している。

取引手数料をpips換算にする場合は、「記載されている取引手数料」÷「ポジション量(lot)」で変換できる。

例えば取引手数料が「1lot(10万通貨)あたり5$」の設定なら、「5$÷10万通貨(10万$)=0.00005$=0.05円=0.5pips」。
片道0.5pipsの手数料がかかるので、1回の売買につき「スプレッド+1.0pips」が取引コストとなる。

STP方式の取引コスト

STP方式の取引コストは非常にシンプル。

MT4などの取引プラットフォームに表示されるスプレッドには、すでに業者のマークアップが上乗せされている。

そのため取引プラットフォームに表示されるスプレッド=取引コストだ。
いちいち取引手数料等を計算する必要はないのはメリットといえる。

ただし業者がいくらのマークアップを上乗せしているかわからない点で、ECN方式よりも不透明性がある。

ECN口座のほうがSTP口座よりも取引コストが安くつく

実際にECN口座とSTP口座で取引コストを比較してみた。

【TitanFXのブレード口座(ECN)とスタンダード口座(STP)の比較】

FX通貨ペアブレード口座スタンダード口座
取引手数料往復0.7pips/lot無料
USD/JPY1.03pips
(0.33pips)
1.33pips
EUR/JPY1.44pips
(0.74pips)
1.74pips
GBP/JPY2.15pips
(1.45pips)
2.45pips
AUD/JPY1.82pips
(1.12pips)
2.12pips
EUR/USD0.90pips
(0.20pips)
1.20pips
GBP/USD1.27pips
(0.57pips)
1.57pips
AUD/USD1.22pips
(0.52pips)
1.52pips
USD/CHF1.62pips
(0.92pips)
1.92pips

(※1)ブレード口座はECN方式のため、MT4に表示される平均スプレッド+取引手数料の合計値を記載。平均スプレッドのみの数値はカッコ内に記載。
(※2)スタンダード口座はSTP方式のためMT4に表示されるスプレッドの平均値を記載

このようにECN口座とSTP口座では、ECN口座のほうが取引コストが安くつく場合がほとんどだ。

取引コストを0.1pipsでも抑えたいトレーダーは、ECN口座を選択するのをオススメする。

板情報を参照できる

ECN口座では、デフォルトで株式取引のように板情報(価格と注文量)を見ながら取引できる。

これはすべての注文がインターバンクに集まるECN方式ならでは。
STPでは板情報を見ることができない。

  • 市場の流動性や注文量
  • どの価格にどれだけの注文が入っているか

など、一昔前ならプロ投資家しか知りえなかった情報レベルで取引できるのは大きなメリットだろう。

大ロットの注文でも通りやすい

インターバンクには大手金融機関・ヘッジファンドも注文を流す。
中には100万lotを超えるような注文も流されていることが多い。

そのためECN方式では100万lotを超えるような大口注文でもマッチしやすいのだ。

STP方式では、カバー先のLPが反対売買を出してくれるかわからず、大ロットだとマッチングしにくいケースがある。

取引制限が一切ない

ECN口座では取引制限が一切ない。

STP方式のようにブローカーが注文をマッチングさせるわけではなく、インターバンクで自動マッチングするためだ。

大ロットでのスキャルピングや、EAを駆使した超高速スキャルピングなど自由に取引できる。

取引の透明性・公平性が非常に高い

ECN方式では、トレーダーの注文に一切ブローカーが関与しない。

故意に不利なレートで約定させられたり、ストップ狩りにあう心配もないため、安心してトレードできる。

ECN方式の3つのデメリット

慣れるまで取引コストの計算がめんどう

上述した通り、ECN口座ではスプレッドとは別に取引手数料のことを考えて取引コストを考えなければならない

慣れればどうってことないが、それまでは面倒に感じる方も多いだろう。

取引時間帯によっては約定力が落ちる

インターバンクでの自動マッチングという仕様上、ECN方式ではインターバンクに反対売買が出ていないとマッチングしないことになる。

そのため取引量が少ない時間帯(日本時間でいうと朝方)は約定力が低下しやすい
具体的にはニューヨーク市場・ロンドン市場・日本市場も開場していない午前7時~午前8時は要注意だ。

無理にこの時間帯に注文を出すと、スプレッドが広くなる反対売買とマッチングしかねない。

 

一方で取引量が多い22時~翌2時は極めて約定力が高くなる
(ニューヨーク市場・ロンドン市場の開場が重なっている時間帯)

そのぶんスプレッドも狭くなりやすいため、この時間帯に取引するのがオススメだ。

ボーナスが適用されないことが多い

ECN口座ではボーナスが適用されないことが多い。

例えばXMではSTPであるマイクロ・スタンダード口座には入金ボーナスが適用されるが、ECNのZERO口座には適用されない。
(口座開設ボーナスはZERO口座にも適用される)

ほとんどの場合、ECN口座は完全自己資本での勝負になるので注意しよう。

海外FXのおすすめECN口座3選

TitanFX ブレード口座

レバレッジドル円
平均スプレッド
取引手数料最低取引枚数
500倍
(追証なし)
0.33pips往復0.7pips/lot0.01lot
(1000通貨)

ECN口座で1番おすすめなのがTitanFXのブレード口座。
管理人もスキャルピングのメイン口座として利用している。

最大の魅力は取引コストの安さ
ドル円平均1.03pips、ユーロドル平均0.9pipsという海外FXトップクラスの低コストで取引できる。

取引コスト以外でも、最大レバ500倍・追証なし・高約定力・1,000通貨から取引OKと、総合的にスペックが高い。

海外FX初心者から中上級者まで、満足できるスペックのECN口座だ。

Tradeview ILC口座

レバレッジドル円
平均スプレッド
取引手数料最低取引枚数
200倍
(追証なし)
0.1pips往復0.5pips/lot0.1lot
(10000通貨)

取引コストに極限までこだわりたい人にオススメなのがTradeviewのILC口座。
ル円平均0.6pips・ユーロドル平均0.6pips・ユーロ円平均0.8pipsという国内FX並の水準だ。

ただし、最大レバレッジ200倍・ロスカット水準100%・初回最低入金額10万円と手が出しづらい部分があるのも確か。

海外FX初心者よりも、ある程度経験を積んだ中上級者が乗り換えるのにオススメの業者といえる。

XM ZERO口座

レバレッジドル円
平均スプレッド
取引手数料最低取引枚数
500倍
(追証なし)
0.1pips往復1.0pips/lot0.1lot
(10000通貨)

XMのZERO口座は取引コスト面でいうと、他のECN口座に劣る。
取引手数料が往復で1.0pips/lotと割高なため、どうしても取引コストが高くなってしまう。

しかしXMのZERO口座は口座開設だけで、ボーナス3,000円を受け取れる
自分のお金を入金せずとも、ボーナスでリアル口座の使い心地を試せるのは大きい。

ECN口座初心者の方は、まずこの3,000円ボーナスを使って取引する中で手数料の計算等に慣れていくのがオススメ。

ボーナスを使い切ったタイミングで他のECN口座へ移行すればOKだ。

以上でECNM口座に関する解説は終わりだ。

ECN口座は取引手数料の計算に慣れるまでは少々使いづらいと感じることがあるかもしれない。

しかし手数料の計算に慣れてさえしまえば、

  • 取引コストがSTP口座よりも抑えられる
  • 非常に透明性・公平性の高い環境で取引できる
  • 100万lotを超える大ロットの売買もできる

など多くのメリットを享受して取引できる。

冒頭でも述べたが、特にハイレバスキャルピングメインのトレーダーにはダントツおすすめなので、一度利用してみてほしい。

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