MiltonMarketsは2016年より運営を開始した海外FXブローカー。
まだまだ大手海外FXブローカーほどの知名度はないものの、業界屈指の低スプレッド・最大800倍のハイレバレッジ・強固な約定力を武器に、じわじわと人気を上げてきている。
本記事ではそんなMiltonMarketsについて、強み・弱みという切り口から利用価値を探ってみた。
目次
MiltonMarketsに対する管理人の評価

結論から言うと、MiltonMarketsは利用価値のある業者の1つだ。
- ドル円0.9pips・ユーロ円0.9pips・ユーロドル0.9pipsを筆頭とした低スプレッド
- 最大レバレッジ800倍×追証なし
- 安定した高速約定
と腕っぷしに自信のあるスキャルピングトレーダーにはオススメできる環境が整えられている。
ロスカット水準100%なのがスペック的にはマイナスの部分だが、実質レバ400倍~500倍でハイレバスキャルピングする分には問題ない。
ドル円・ユーロ円・ユーロドルあたりの通貨ペアをメインに取引していくなら十分選択肢の1つとしてオススメできる。
(※)初心者にはとっつきにくい部分もある
上述したロスカット水準100%や、最低入金額が3万円からとかいがいFX初心者にはとっつきにくい一面もある。
「証拠金維持率のコントロールがあまり得意ではない」
「いきなり3万円の入金は気が引ける」
という方は上位互換のスペックを持つTitanFXがオススメだ。
MiltonMarketsの強み・取引するメリット9つ
プレミアム口座のスプレッドが狭い

MiltonMarketsには、プレミアム口座とスタンダード口座の2つのタイプが用意されている。
このうちオススメがプレミアム口座。
海外FXトップクラスの狭いスプレッドを誇り、スキャルピングトレーダーにうってつけだ。
プレミアム口座とスタンダード口座の違いはスプレッドのみなので、あえてスタンダード口座を選ぶ必要はない。
通貨ペア | プレミアム口座 | スタンダード口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 往復0.8pips | 1.7pips |
USD/JPY | 0.9pips (0.1pips) | 1.7pips |
EUR/JPY | 0.9pips (0.1pips) | 1.6pips |
GBP/JPY | 1.8pips (1.0pips) | 2.3pips |
AUD/JPY | 1.2pips (0.4pips) | 1.8pips |
EUR/USD | 0.9pips (0.1pips) | 1.7pips |
GBP/USD | 1.9pips (1.1pips) | 2.4pips |
AUD/USD | 1.2pips (0.4pips) | 1.9pips |
(※)どちらもSTP方式だが、プレミアム口座は生のスプレッドに乗せるマークアップ(手数料)を開示している。
そのためプレミアム口座の値については、生のスプレッド+手数料の合計値を記載した。手数料を乗せる前のスプレッドはカッコ内に記載している。
取引量の多いドル円・ユーロ円・ユーロドルが0.9pipsという国内業者並の低スプレッドで取引できるのはかなり魅力的だ。
最大レバレッジ800倍×追証なし

MiltonMarketsの最大レバレッジは800倍。
平均400倍のレバレッジがかけれる海外FXの中でも極めて高いレバレッジだ。
国内FXの最大レバレッジ25倍と比べて、32分の1の証拠金で同じだけのポジションを持てる。
少額入金のトレーダーでも資金効率よくトレードできるのは嬉しい。
またMiltonMarketsは追証なしのゼロカットシステムを採用している。
口座残高がマイナスになることがあっても、マイナス分を肩代わりして残高をゼロに戻してくれるのだ。
なのでMiltonMarketsの取引で借金を背負うことはない。
リスクが限定された環境でアクティブにハイレバトレードに集中できる。
約定レイテンシ0.03秒の超高速約定

MiltonMarketsの約定力はかなり高い。
公式でも約定レイテンシ0.03秒を公言している通り、実際に使ってみるとクリックした瞬間に約定した。
取引量の多くなるニュースタイムでも、特別大きなスリッページはなかった。
(もちろんどこの業者でもスベりやすい時間なので、ポジティブなものにしろ、ネガティブなものにしろ多少スベることはあったが。)
約定力の高さを重視するトレーダーでも、ストレスを感じることなくサクサクと取引できるだろう。
(※)MiltonMarketsの高約定を支えるEQUINIX
MiltonMarketsの約定力の高さを支えているのはEQUINIX(エクイニクス)のサーバーだ。
EQUINIXは世界最大のデータセンターで、Google・Amazonなど世界的大企業と提携して高速通信インフラを構築している。
その信頼性は高く、世界中の大手金融機関がこぞってエクイニクスにサーバーを置いているほどだ。
実際に海外FX業者で約定力が高い、LANDFX・TitanFX・Axioryなど名だたる大手業者がエクイニクスのサーバーを利用している。
無料VPSが使える

MiltonMarketsでは条件を満たせば無料VPSを利用できる。
VPSを使えば更に約定力を高められる上に、PCの消耗や電気代を抑えられる。
特に24時間EAを回し続けるトレーダーにとっては必需品と言っても過言ではない。
MiltonMarketsの無料VPSの利用条件は以下の通り。
- 申請時の口座残高が5万円($500)以上
- 一カ月間に合計2ロット(20万通貨)以上の取引を完了させる
同じく無料VPSを提供しているXMが口座残高60万以上、1ヶ月に5lot以上の取引なことを考えると、MiltonMarketsの条件のゆるさがわかる。
また仮に条件を満たせない場合でも、月に2,000円支払えば利用OK。
その場合は登録口座から自動で引き落とされるので、支払い等の面倒な手続きを踏む必要はない。
期間限定ボーナスキャンペーンを開催することがある

MiltonMarketsでは恒常的なボーナスキャンペーンは開催されていない。
しかし不定期で期間限定ボーナスを開催してくれる。
過去にはお年玉ボーナスや15%入金ボーナス等開催していた。
新規顧客・既存顧客、両方に適用されるボーナスが多いので、必ずMiltonMarketsのボーナス情報は追うようにしておきたい。
MiltonMarketsの最新ボーナス情報は公式HPで確認できる。
→MiltonMarketsのボーナス情報はこちら
(※)15%ボーナスキャンペーンを開催中
現在MiltonMarketsでは15%入金ボーナスを開催している。
シンプルに入金額の15%がボーナスとして受け取れるキャンペーンだ。
受け取り方はカンタンで、入金時にプロモーションコードを入力するだけ。
(プロモーションコード:NEWERA19)
入金が確認でき次第、口座に入金額の15%分のボーナスが振り込まれる。
ただし対象となる入金額は10万円~1,000万円。
10万円以下の入金はボーナス対象外となるので注意しよう。
キャッシュバック口座でオトクに取引できる

現在MiltonMarketsではキャッシュバック口座を開設できる。
キャッシュバック口座を利用することで、取引した分だけキャッシュバックが受け取れるので実質的な取引コストを下げてオトクに取引できる。
受け取ったキャッシュバックはそのまま現金化するのも良し、ボーナスとして取引利用しても良しだ。
【キャッシュバック口座の利用条件】
- 新規でキャッシュバック口座を開設
- 入金口座(スタンダード口座・プレミアム口座)を選択する際にプロモーションコード”CASHBACK”を入力
- 30,000円以上の入金をする
厳密にはキャッシュバック口座という口座タイプが存在するわけではなく、マイページから入金する口座タイプを選ぶ際に”CASHBACK”と入力して3万円いじょう入金すれば良いだけだ。
【キャッシュバックの換金率】
- プレミアム口座→1lotにつき0.1pipsのキャッシュバック
- スタンダード口座→1lotにつき0.3pipsのキャッシュバック
(※)USD/HKDの通貨ペアとCFD取引はキャッシュバック対象外
特に取引量の多くなりがちなスキャルピングトレーダーは積極的にキャッシュバックを狙おう。
親会社が破綻してもなお真摯な運営を続ける姿勢

実はMiltonMarketsはGCM(ギャラント・キャピタル・マーケッツ社)が日本人向けに設立したブローカー。
しかし2017年に親会社たるGCMが破綻してしまっている。
(参考①:Forex broker bankrupt: GCMFX parent files, and GCM Prime connection)
(参考②:GCMFX posts bankruptcy reasons, which tell just half the story)

本来ならばここで倒産してもおかしくなかったが、Miltonmarketsは迅速な声明を発表し、運営を自ら行うことでこの危機を乗り切った。
運営母体を自社に切り替え、顧客資産の安全性をすぐさま周知する対応は見事だ。
こうした憂き目にあいながらも、顧客に対して真摯な対応を見せたMiltonMarketsには一定の信頼を置いても良いだろう。
バヌアツライセンス(VFSC)も取得している
MiltonMarketsはバヌアツ共和国の金融ライセンス(VFSC)を取得している。
以前まではニュージーランドライセンス(FSPR)を取得していたが、ニュージーランドライセンスの規制が厳しくなり、日本での活動ができなくなったため、規制の緩いバヌアツライセンスを取得しなおしたようだ。
バヌアツライセンスはイギリスのFCAやキプロスのCySECと比較すると格式高いライセンスではないが、ライセンスを取得している事実だけでも一定の信頼は置ける。
FX通貨ペア45種に加えてCFD銘柄まで取りそろえる銘柄の豊富さ

MiltonMarketsで取引できるFX通貨ペア数は45種類。
USD/JPY・EUR/USDなどのメジャー通貨ペアはもちろん、マイナー通貨ペアまで取り揃えられている。
また通貨ペア以外にもCFD銘柄も取引可能だ。
日経225などの株式インデックスやメタル・エネルギーなどが取り揃えられている。
国内業者のように新しくCFD用に口座を開設する必要がない。
もちろんCFD銘柄も追証なし。
ボラの激しいCFD銘柄でもリスクが限定されているのは嬉しい。
24時間体制の万全の日本語サポート
MiltonMarketsの日本語サポート体制はかなり手厚い。
公式HP・MT4は完全日本語対応。
また問い合わせ方法はメールしかないものの、24時間体制なのでいつでも疑問があれば解消できる。
MiltonMarketsの弱み・デメリット6つ
ロスカット水準が100%

MiltonMarketsのロスカット水準は100%に設定されている。
そもそもフルレバでの取引ができない上に、無理なハイレバレッジをかけるとわずかな逆行でロスカットラインを割ってしまいかねない。
証拠金維持率をかなりシビアに気にしながら運用しなければならないのは初心者にはきついだろう。
証拠金維持率を高めにキープするなら、多額の証拠金を入金するか、口座残高に対して小さなポジションで取引しなければならない。
せっかくの最大レバレッジ800倍が生かしづらくなっているので、正直20~30%程度に調整してほしいところだ。
最低入金額30,000円と高額

MiltonMarktsの最低入金額はプレミアム口座・スタンダード口座ともに30,000円から。
数千円~1万円レベルの少額入金を考えている人には少々高めの設定になっている。
もし少額入金で始めたいなら、最低入金額1万円以下の業者を使おう。
入出金方法にクレジットカード・国内銀行送金がない

MiltonMarketsの入出金方法は2パターンのみ。
bitwalletと海外銀行送金しか対応していない。
クレジットカードや国内銀行送金による入出金ができないため、bitwalletを持っていないと海外銀行送金で入手金する必要がある。
入出金方法が少ないせいで利用のハードルが上がってしまっているのは残念だ。
MiltonMarketsを利用するならbitwalletの開設がマスト
MiotonMarketsを利用するなら上述した通りbitwalletを開設しよう。
bitwalletはオンラインウォレットのこと。
これを通じて入出金することで、クレジットカード(VISA・MasterCard・アメックス・ダイナース・Discover)や国内銀行送金(みずほ銀行)で入金できるようになる。

【bitwalletを通じた入金の流れ】
クレジットカードor国内銀行送金→bitwallet→MiltonMarkets
まずはクレジットカード・国内銀行送金でbitwalletへ入金。
その後bitwalletからMiltonMarketsに入金する。
bitwalletからMiltonMarketsへの入金手数料は無料かつ反映も即時だ。
【bitwalletを通じた出金の流れ】
MiltonMakets→bitwallet→受け取り銀行
MiltonMarketsからbitwalletへ出金。
手数料無料・反映までは2~3日かかる。
その後bitwalletから受け取り銀行への出金で一律777円の手数料が発生する。
なにより強烈なメリットが、出金時の手数料を777円まで抑えられることだ。
今まで海外送金による出金でかかっていた手数料4,000円ほどを、約3000円も安くできる。
入金手段も増えるため、ぜひMiltonMarketsの開設と合わせてbitwalletも開設しよう。
海外銀行送金の出金で”手数料”がかかる
MiltonMarketsの海外銀行送金では、MiltonMarketsに支払う2,400円の出金手数料がかかる。
他の海外業者では、業者側に支払う手数料は無料なことが多いため、これは明確にデメリットだ。
どの業者でも海外送金だとかかってしまうリフティングチャージが約4,000円。
MiltonMarketsに支払う手数料と合わせると、1回の海外送金で6,400円相当の手数料がかかってしまう。
手数料としてはかなり割高すぎる。
できる限り手数料を抑えるために、上述したbitwalletのアカウントを作成しておくのがマストだろう。
顧客資産管理は分別管理のみ
MiltonMarketsの顧客資産管理は信託保全ではなく、分別管理のみ。
投資家補償基金のような保証制度もない。
そのためMiltonMarketsが倒産した場合、顧客資産が返ってこない可能性もある。
心配なら口座に最低限のお金だけ残して、こまめに出金するようにしよう。
ただ上述したように、親会社が倒産したにも関わらず真摯な運営を続けているMiltonMarketsが顧客資産を債権返済に充てたり、持ち逃げする可能性は低いだろう。
以上がMiltonMarketsに関する管理人の評価だ。
XMやLANDFXのような派手なボーナスはないものの、取引環境の整備に力を入れ”質実剛健”ともいうべきシンプルにスペックの高い業者となっている。
ある程度高額な証拠金を入金できて、400~500倍のハイレバスキャルピングをガンガンしていきたい人は口座開設の候補に加えてみて良いだろう。
利用できるプラットフォームはMT4のみ
デメリットというほどではないが、MiltonMarketsで利用できる取引プラットフォームはMT4のみ。
MT4の正統後継プラットフォームであるMT5や、ECN口座専用のcTraderは利用できない。
他業者でMT5やcTraderを利用していて、EA・インジケーターを利用していた方は、MT4では利用できないので注意しよう。
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