このページは「最近ツイッターでたまにTickmillのことを呟いている人がいるけど、実際どうなの?」という人のために、
- Tickmillは安全に利用できる海外FX業者なのか
- Tickmillにはどんな特徴があって、どんな人が向いているのか
について海外FXでの取引歴10年を超える管理人が正直に意見を述べている。
結論からいうと、Tickmillは現状では安全性に問題なし。
「円口座未対応や海外銀行送金での出入金を厭わない、ただ最高のスキャルピング環境だけを求めている」という人には本当におすすめできる海外FX業者だ。
最後まで読めば、管理人がなぜこのように主張するのか、理由がわかっていただけると思う。
Tickmillとは?信頼性や安全性について
「Tickmillの弱み・デメリット4つ」のところでも言及しているが、Tickmillは日本人向けサービスの実績がまだ乏しい。
そこで今回はTickmillグループ全体を通しての信頼性や安全性を考察してみた。
冒頭でも述べたが、
- 親会社が難関ライセンスの規制を受けている
- 世界をまたにかけるFX口コミ掲示板の点数が高い
ということで、Tickmillは信頼性・安全性ともに今のところ問題ない。
親会社が英国FCA(英国金融行動監視機構)でライセンス登録している

Tickmillの親会社である『Tickmill UK Limited』は、厳しい規制で有名なFCA(英国金融行動監視機構)のライセンスに登録済み。
FCAは日本で言うところの金融庁のような機関で
- 信託保全のスキームを持っている
- 顧客資金と企業資金を分別管理している
- 不正できないように出入金フローが自動化されている
など、真っ当に運営している金融機関しか登録することはできない。
また定期的な監査が入るので、継続して基準を満たしていないとスグ登録抹消されてしまう。
親会社の『Tickmill UK Limited』が英国ライセンスに登録しているということで、Tickmillはグループ全体で一定の信頼性があるといえる。
日本人向け法人はセーシェル金融庁でライセンス登録あり
日本人向け法人である『Trop-X Limited』自身はセーシェルの金融当局FSAで独自にライセンス登録している。
正直セーシェルライセンス単品には権威性は乏しいが、
- 親会社→難関ライセンス取得
- 日本人向け法人→マイナーなライセンスを取得
というのはよくある話。
たとえば日本人口座開設者数No.1を誇るXMも、Tickmillと同じ形態をとっている。
【補足】日本人向け法人が規制の厳しいライセンスを取得することは不可能
日本の金融庁が外国の金融当局へ圧力をかけているため、英国ライセンスのような規制が厳しい金融機関の認可の下では日本人向けにサービスを提供することはできない。
(日本の金融庁が「日本人の口座開設申し込みをハジいてくれ」と声かけしているのだ。)
現状では「親会社→難関ライセンス」「日本人向け法人→マイナーライセンス」というのが、海外FX業者で最も信頼できる規制環境だといえる。
もし「英国FCAライセンスの下で日本人向けにサービスを提供しています」と宣っている業者があれば、怪しいので注意しよう。
海外口コミサイト「FOREX PEACE ARMY」でも上々の評判

世界中のトレーダーからの口コミが寄せられるFOREX PEACE ARMY(FPA)でも、Tickmillの評価は上々。
5点満点で7割を超える平均3.503点を叩き出している。
口コミ件数は142件で、中には負けた腹いせに暴言とともに「0点」をつけるトレーダーもいる中、この点数は優秀だ。
ちなみに日本人トレーダーの人気No.1のXMでさえ、平均3.241点に留まっている。

Tickmillの強み・メリット8つ
とにかくスプレッドが狭い!おすすめは初回入金100ドル~のプロ口座
Tickmillは日本人向けに3種類の口座タイプを用意。
初回最低入金額が高い口座ほどスプレッドが狭くなる仕様だ。
その中でもプロ口座とVIP口座は海外FX屈指の低スプレッドを誇る。
参考までに管理人のスキャルピング用メイン口座のTitanFXと比較しながら見てみよう。
項目 | ![]() ブレード口座 | ![]() VIP口座 | ![]() プロ口座 | ![]() クラシック口座 |
---|---|---|---|---|
取引手数料※ | 0.70pips (往復取引) | 0.20pips (往復取引) | 0.40pips (往復取引) | なし |
ドル円平均 | 0.33pips (1.03pips) | 0.20pips (0.40pips) | 0.20pips (0.60pips) | 1.80pips |
ユーロ円平均 | 0.74pips (1.44pips) | 0.70pips (0.90pips) | 0.70pips (1.10pips) | 2.20pips |
ユーロドル平均 | 0.20pips (0.90pips) | 0.20pips (0.40pips) | 0.20pips (0.60pips) | 1.80pips |
オージー円平均 | 1.12pips (1.82pips) | 0.90pips (1.10pips) | 0.90pips (1.30pips) | 2.90pips |
ポンド円平均 | 1.45pips (2.15pips) | 1.10pips (1.30pips) | 1.10pips (1.50pips) | 3.60pips |
オージー米ドル平均 | 0.52pips (1.22pips) | 0.40pips (0.60pips) | 0.40pips (0.80pips) | 2.20pips |
初回最低入金額 | 200ドル (22,000円相当) | 5万ドル (550万円相当) | 100ドル (11,000円相当) | 100ドル (11,000円相当) |
※取引手数料はVIP口座が1lot(10万通貨)の往復取引毎に2ドル、プロ口座が2ドルなので、pipsに換算して記載。
カッコ内は「手数料+平均スプレッド」の数値になっている。
もちろん資金力がある人はいきなり、極狭なスプレッドを提供しているVIP口座を開設しても構わない。
ただ550ドルをいきなり新興ブローカーに預けるのはやりすぎな気がするので、まずはプロ口座で取引を初めてみるのがいいだろう。
2番目にスプレッドが狭いプロ口座でも、TitanFXを遥かに凌ぐ平均値を叩き出している。
冒頭で「スキャルピングにおすすめ」と述べた一番の理由は、この低スプレッドだ。

クラシック口座とプロ口座の違いはスプレッドだけ。
あえてスプレッドが狭い口座を使う理由はないので、クラシック口座は真っ先に選択肢から外してほしい。
平均約定スピード0.1秒 サクサク約定する

Tickmillは公式サイトで「平均約定スピード(実行速度)0.1秒」を明言しているほど、注文処理に自信を持っている。
実際に管理人も取引してみたが、数十ロットの短期注文でもサクサク約定した。
一般的に滑りやすい指標トレードの際も、他の海外FX業者よりもスリップ幅は少ない印象だ。
(後述しているがTickmillはNDD業者なので、マイナススリッページだけでなく有利なスリッページも発生する)
口座開設するだけで3,000円の未入金ボーナスがもらえる

Tickmillは新規口座開設者を対象に、はじめから3,000円の証拠金が入ったウェルカム口座を提供している。
いわゆる3,000円の口座開設ボーナスだ。
ボーナス自体は出金できないものの、利益に関しては100ドル(11,000円相当)まで※出金OK。
口座開設から90日間限定で利用できるので、期限までに元手3,000円からどこまで増やせるか、遊んでみるのもいいだろう。
もちろん建設的にTickmillの使用感を試す目的で利用してもOKだ。
取引制限一切なし!スキャルピングや自動売買、なんでもOK
Tickmillには一切の取引制限がない。
- スキャルピング・超短期売買(秒スキャ)
- EAなどのシステムを利用した自動売買
- 業者をまたいだ両建て・アービトラージ
上記の取引は全て許容されている。
もちろんエントリー枚数の制限もないため「100ロットエントリーで、数秒間で利幅を抜きまくる」みたいな取引も可能だ。
あらゆるトレーダーのニーズに対応しており、まさに「やりたい放題できる」海外FX業者だといえる。
ストップレベルの制限もない

取引無制限に関連して、Tickmillには他の海外FX業者でよくあるストップレベルの制限もない。
ストップレベルの制限とは「指値(逆指値)の注文を入れるなら、エントリー時の価格からこれだけは離してくださいね」という取り決めのこと。
たとえばストップレベル制限が200の海外FX業者なら、エントリー時の価格から20pips離れたところにしか注文を予約できない。
ストップレベル無制限のTickmillでは、制限に縛られることなく自由に指値・逆指値の注文を出すことができる。

特にスキャルピングロジックのEAは、デフォルトで逆指値や指値が細かく設定されている場合が多い。
TickmillでEAを回せばバックテストにより近い結果になるので、想定により近い収益性を発揮できる。
NDD方式を採用している可能性が高い
上述した取引無制限とも関連しているが、管理人の見解としてはTickmillがNDD方式で注文を処理している可能性は高い。

トレーダーの注文に業者のディーラーが介入しない透明性の高い注文処理のこと。
インターバンクに参加している個人投資家やファンド、カバー先の金融機関(LP)との間で通貨を売り買いすることになる。
業者にとってはトレーダーが勝とうが負けようが関係ないので、トレーダーと業者が利益相反することはない。
■DD方式との違い

一方で国内業者に多いDD方式の注文処理では、トレーダーの注文は業者に一度決済される。
決済の後ディーラーが『この注文は通す』『この注文は通さない』という判断を下しており、トレーダーが負けそうな注文は通さないので、トレーダーと業者の利益は一部相反することになる。
もしDD業者のようにトレーダーとTickmillが利益相反していたらどうなるだろうか?
仮に口座開設者全員が高性能のEAを使ってバンバン利幅を抜くようなことがあれば、相対的に業者は大きな損失を被ることになる。
NDD方式を採用していないと、トレーダーにとって有利な取引に寛容な姿勢をとれないはずだ。
公式HPに明言はないが、Tickmillは十中八九NDD方式を採用していると言っていいだろう。
最大レバレッジ500倍で追証なし
Tickmillで利用できる最大レバレッジは500倍。
「1000倍フルレバでガチのギャンブルトレードをしたい」と思っているような勇猛果敢なトレーダー以外は満足できるだろう。
エントリーポジションの評価額に対して、必要証拠金は500分の1ですむので資金効率は抜群だ。
またTickmillは海外FXではおなじみの追証なし(ゼロカットシステム)を採用している。
文字通りいかなる場合でも追証が発生しないので、たとえマイナス残高が発生してもトレーダーが追加で証拠金を入金する必要はない。
今後スイスフランショック級の相場変動が起こって、残高のマイナスが数千万円になったとしてもトレーダーの損失は口座残高までに限定される。
「入金した金額以上の損失は出ない」という安心感のもと、ハイレバスキャルピングができるのはTickmillの強みだ。
FX通貨ペア以外にも取引できる商品が豊富【全81種類】

TickmillはFX通貨ペア以外でも取引可能な商品を多数揃えている。
FX通貨ペアと同じとまではいかないが、国内の証券会社よりもハイレバレッジを効かせての取引が可能だ。
- 株価指数(インデックス):最大100倍
- WTI原油:最大100倍
- 貴金属:金→口座レバレッジと同じ(最大500倍)、銀→口座レバレッジの4分の1
- ドイツ国債:最大レバレッジ500倍
もちろん追証は発生しないので、身の丈を超える損失に怯える必要はない。
同一アカウント・同一プラットフォーム(MT4)で取引可能
上述した取引商品は全て同じアカウント、同じプラットフォームで取引できる。
国内業者のように取引商品によってアカウントや業者を切り替える必要はない。
またプラットフォームはMT4(Meta Trader4)なので、アプリやブラウザ版を利用すればiPhoneやAndroidからでも取引可能だ。
日本語サポートが高水準
Tickmillの日本語サポートは高水準。
日本語サポートが受けれる時間は平日16時~23時までと短いが、その時間帯は日本人スタッフが対応してくれる。
日本語のみでやり取りできるため、英語ができなくても問題ないのは嬉しいポイントだろう。
Tickmillのサポートは以下の3種類。
- 電話
- メール
- ライブチャット
中でもライブチャットはLINE感覚で気軽に問い合わせできるためオススメだ。
Tickmillの弱み・デメリット5つ
まだ円口座に対応していない
Tickmillには円建ての口座が存在しない。
USD(米ドル)・GBP(ポンド)・PLN(ズウォティ)・EUR(ユーロ)の4種類から選択することになる。
会員ページの残高表記や損益の表記は全て外貨になるので、今まで外貨に馴染みがない人は煩わしく感じてしまうだろう。
また為替の影響で口座からの出入金のタイミングによって、損益が発生するのにも注意が必要だ。
入金時よりも円安の際に出金してしまうと、若干損することになってしまう。
(もちろん、逆に円高の際に出金すると得をする)
引き出す金額によっては出金額が大きく変わってくる可能性があるので、出金のタイミングには少し気を使ってほしい。
入金・出金方法が海外銀行送金に限られる

現状ではTickmillとトレーダー間で資金をやり取りする方法は海外銀行送金しかない。
海外FX業者が指定する海外に所在がある銀行を経由して、資金を入金したり出金したりする方法。
- 受取手数料やリフティングチャージ料で、別途3,000円~5,000円の手数料がかかる
- 手続きから入金・出金が完了するまで最短でも3営業日かかる
上記のように海外FX口座との送受金でお金とコストがかかるのがネックだ。
出入金が便利な海外FX業者みたく、
- 国内銀行送金で、スグに入金する
- オンラインウォレット経由で迅速に資金を引き出す
ことはできないので、不便さを感じずにはいられない。
信託保全なしで顧客資産管理は分別管理のみ
Tickmillの顧客資産管理は分別管理のみ。
分別先の銀行すら公式HPに記載されていない。
Tickmillが倒産した場合、口座に預け入れていた資産は返還されない可能性があることは念頭に置いておこう。
もし心配なら、一定以上口座にお金が溜まった段階で出金するクセをつけておくのがオススメだ。
とはいえあまりに小額での出金を繰り返すと手数料がバカにならないため、○○万円以上と自分なりに基準を設けておくとよい。
日本語対応がほとんど進んでいない
Tickmillはまだまだ日本語対応が進んでいるとは言い難い。
公式HPは日本語非対応。
不自然な日本語とかいうレベルではなく、すべて英語で記載されている。
口座開設フォームも完全英語だ。
そのため最低限の英語を読めなければ、公式HPでの情報収集や口座開設が難しい。
一応日本語サポートはライブチャット・メールで受け付けているので、不明点があれば問い合わせよう。
日本人向け法人の実績がまだ乏しい
上述したようにTickmillは日本人向けに法人を分けてサービスを展開しているが、日本人向け法人の実績は少ない。
良くも悪くも、ネット掲示板やSNS上にTickmillに関する投稿が少ないのだ。
グループ自体の信頼性が高いとはいえ、XMのように多くの日本人顧客を抱えて出金事例などのサンプルが多数ある業者と比べると、若干の不安を感じてしまう。

余談だが、日本の金融庁もまだTickmillはノーマークのようで「警告書の発出を行った無登録の海外所在業者」のリストに記載されていない。
(ちなみにこのリストは過去のトラブルの有無に関わらず、日本の金融庁に無登録で日本でも目立っている海外FX業者が軒なみ記載されているものだ。)
いずれ人気が出ればTickmillもリストに仲間入りするだろうが、このことからもTickmillの日本での知名度がまだ低いことが伺える。
上述した通りスペックは申し分ないので、今後の邁進を暖かく見守りたい。
以上Tickmillの安全性や強み、弱みについて管理人の所感を述べてきた。
正直まだ日本に上陸してから間もないということもあり「円口座非対応」「海外銀行送金でしか出入金できない」など至らない部分があるのはたしかだ。
ただ生粋のスキャルピングトレーダーにとっては、ヨダレが出るようなスペックを有しているのも事実。
- 海外FX屈指の低スプレッド&高速約定
- 一切の取引制限なし
と手動スキャでもEAスキャでも抜群のパフォーマンスを発揮できる取引環境がTickmillにはある。
メイン口座として利用するかはさておき、とりあえず3,000円の未入金ボーナスがもらえるウェルカム口座を開設して使用感を試してみるのがいいだろう。
実際に利用する中で「不便さを上回るメリットがある」と感じた方は、プロ口座に移行して最高の環境で思う存分ハイレバスキャルピングを堪能してみてほしい。
ライセンス環境やトレーダーの評判ともに、Tickmillグループには非の打ち所が見当たらなかった。
万を持して日本に上陸してきたといえるだろう。
以降は日本人が利用できるTickmillの取引環境やサービスについてレビューしていく。