Tradeviewは2004年に設立されたブローカーだ。
運営歴は15年と、FX業者の中ではかなり老舗の部類に入る。
近年になって公式HPの日本語対応を進めるなど、日本市場への進出にも力を入れ始め、徐々に認知度を上げてきた。
(今までは日本市場へ力を入れておらず、ほとんど知名度はなかった)
実のところTradeviewは知る人ぞ知るブローカーで、かなり優良ブローカーとして知られている。
管理人も初めてTradeviewの存在を知ったときは、あまりのスペックの良さに衝撃を受けたほどだ。
本記事ではTradeviewの海外FXブローカーとしての実力を丸裸にしていくので、
「Tradeviewのスペックって実際どうなの?」
「Tradeviewって信頼できる海外FX業者?」
「スプレッドがどんなもんか知りたい!」
など疑問がある方は本記事を参考にしていただきたい。
目次
- 1 Tradeviewは中上級者のスキャルピングトレーダーには最高クラスの業者
- 2 Tradeviewの強み・取引するメリット11つ
- 2.1 スプレッドの狭さが海外FXトップクラスな上に取引手数料も安い
- 2.2 安定した強固な約定力でサクサク決済できる
- 2.3 完全NDD方式で取引制限一切なし
- 2.4 ゼロカットシステム採用で追証なし
- 2.5 取引プラットフォームはMT4のみならずcTrader・Currenexも利用できる
- 2.6 ケイマン諸島の金融ライセンス(CIMA)取得で信頼性がかなり高い
- 2.7 最大35,000$までの信託保全で顧客資産管理に余念がない
- 2.8 世界最大の口コミサイトFPA(ForexPeaceArmy)で高い評価を受けている
- 2.9 口座開設がカンタン5分でできる
- 2.10 FX通貨ペアのみならず豊富な金融商品を取引できる
- 2.11 日本語サポートが平日24時間体制
- 3 Tradeviewの弱み・取引するデメリット4つ
- 4 Tradeviewの詳細情報まとめ
Tradeviewは中上級者のスキャルピングトレーダーには最高クラスの業者
結論から言うとTradeviewは『それなりにFXの経験がある中上級者のスキャルピングトレーダー』にうってつけの業者だ。
特に「100~150倍でのスキャルピングトレード」には最高の環境と言える。
- 海外FXでもトップクラスに狭いスプレッド+1番安い取引手数料(往復0.5pips/lot)
- 最大レバレッジ200倍(ロスカット水準100%)×追証なし
- エクイニクスのサーバーを利用した安定した高速約定
- 取引制限一切なし
- MT4のみならずcTraderの利用も可
最大レバレッジこそ200倍と少々もの足りないものの、そのほかのスペックは最高クラス。
取引コストがドル円平均0.6pips、ユーロドル平均0.7pipsと、国内FXかと見紛わんばかりの安さで取引できる。
ただしロスカット水準が100%なためにフルレバエントリーはできず、ある程度の証拠金がないと大きなポジションが持ちにくい。
主に100倍~150倍のレバレッジでの運用になるため、他の海外業者に比べて『少ない投資金でアクティブなハイレバトレードをしたい』という方には不向きだ。
また最低入金額10万円・最小取引単位1万通貨からと、取引のハードルが初心者の方には若干高い。
この辺りも踏まえて『ある程度経験のある中上級者のスキャルピングトレーダー』にはオススメとさせてもらった。
Tradeviewの強み・取引するメリット11つ
スプレッドの狭さが海外FXトップクラスな上に取引手数料も安い
TradeviewのILC口座(Innovative Liquidity Connector口座)は海外FXの中で、文句なしの“最狭”スプレッドを誇っている。

上の画像はTradeviewのリアルタイムスプレッドをスクショしたもの。
USD/JPYが0.1pips、EUR/USDが0.2pipsなど、全体的にかなり狭いスプレッドを提供しているのがわかる。
またILC口座はECN口座のため、取引手数料がかかる。
しかし取引手数料も往復0.5pips/lotと激安だ。
海外FX業者 | 取引手数料 |
---|---|
Tradeview | 0.5pips |
Axiory | 0.6pips |
TitanFX | 0.7pips |
XM | 1.0pips |
見ての通り、その他の海外FX業者と比べても1番安い手数料で取引できる。
ECN口座ではスプレッド+取引手数料が実際の取引コストとなるため、実際に上に掲載したリアルタイムスプレッドと取引手数料を足してみた。
通貨ペア | スプレッド+取引手数料 |
---|---|
USD/JPY | 0.6pips |
EUR/JPY | 1.2pips |
EUR/USD | 0.7pips |
GBP/USD | 1.1pips |
AUD/USD | 1.0pips |
USD/CHF | 1.1pips |
USD/CAD | 1.1pips |
取引量の多いUSD/JPY、EUR/USDでそれぞれ0.6pipsと0.7pipsという国内業者とも遜色ない取引コストだ。
間違いなくどの海外業者よりも取引コストを抑えて取引できる。
安定した強固な約定力でサクサク決済できる
Tradeviewの約定力はかなり優秀だ。
実際に使わないとわからない部分ではあるが、体感だとクリックした瞬間に約定する。
雇用統計や要人発言など、どの業者でもスベりやすいタイミングを除けば、大ロットの注文でもサクサク通るイメージだ。
スリップによる隠れコストが発生する確率が低いため、上述した激狭スプレッドそのままに取引できる。
Tradeviewの約定力が強固な理由
Tradeviewの約定力が強固なのは、エクイニクス(EQUINIX)のニューヨークデータセンター(NY4)に自社サーバーを設置しているからだ。
エクイニクスは世界中の大手金融機関も利用する世界最大のデータセンター。
海外FX業者でいうと、TitanFXやLANDFXなども利用している。
高スペックのサーバーを利用することで、接続遅延(レイテンシー)を限界まで留め、安定した高速約定を実現した。
完全NDD方式で取引制限一切なし

TradeviewはNDD方式を採用している。
NDD方式ではトレーダーとインターバンクの取引の間に業者のディーラーが介入しない。
注文を呑まれて利益が相反しないので、非常に透明性が高い取引方法だ。
またNDD方式では業者のキャッシュポイントがスプレッドになる。
トレーダーが取引すればするほど業者も儲かる仕組みになので、取引に関する制限が一切ない。
スキャルピングもEAを利用したシステムトレードもやり放題。
思う存分に激安の取引コストで好きなトレードを楽しめる。
NDDの証明として提携LPを公開している
TradeviewはNDDの証明として提携リクイディティプロバイダー(LP)を公開している。
LPは市場の流動性を保つために、トレーダーの注文の受け皿になってくれる機関のこと。
NDDにおいてはLPがトレーダーの注文を受けてくれることで、スムーズな約定が実現されているのである。
ガチのNDDの業者であれば提携LPを抱えていないとおかしい。
逆に言えば提携LPなしのNDD業者は約定力が低い可能性がある。
50以上のLPを抱えており、それを公開しているTradeviewは本物のNDD業者だ。
ゼロカットシステム採用で追証なし

Tradeviewはゼロカットシステムを採用している。
仮に口座残高がマイナスになっても、マイナス分の追証を請求されることはない。
(マイナス分はTradeviewが肩代わりしてくれる)
どれだけ負けても損失は投資額までというリスクが限定された環境で、安心してハイレバトレードできる。
取引プラットフォームはMT4のみならずcTrader・Currenexも利用できる
Tradeviewでは海外FXで標準搭載のMT4だけでなく、cTrader(シートレーダー)・Currinex(カリネックス)という取引プラットフォームが用意されている。
【MT4】
言わずと知れた世界的な取引プラットフォーム。対応しているEAの数やテクニカルチャートの数が圧倒的に多く、自分好みにカスタマイズしやすい。
裁量取引・システムトレードどちらのトレーダーでも扱いやすい万能のプラットフォームだ。
【cTrader】
ECN口座専用の取引プラットフォーム。
板情報がデフォで見れる・ワンクリック注文・複数ポジションの同時決済などの特徴があり、特にスキャルピングトレーダーには最もオススメできる。
ただしMT4のEAと互換性がないため、MT4のEAを使いたい人には向いていない。
【Currinex】
裁量取引特化型のプラットフォームらしいが利用してことがないため使用感は不明。
まだまだ海外FXで普及していない上に、取引手数料が1$高いので選択肢から外しても良いだろう。
中でもオススメはcTrader。
ECN専用の取引プラットフォームなだけあり、ILC口座と非常に相性が良い。
特に複数ポジションの同時決済はかなり便利で、ほぼタイムラグなしでガチの同時決済ができる。
(MT4のように順番に決済されていくのではなく、本当に同時だ)
ただしEAなどの自動売買に関してはMT4のほうが種類も多く使いやすいため、EA中心のトレードをする方はMT4で良いだろう。
ケイマン諸島の金融ライセンス(CIMA)取得で信頼性がかなり高い
Tradeviewはケイマン諸島の金融ライセンス(CIMA)を取得している。
ケイマン諸島という名前が初耳の人も多いだろうが、実はこのケイマン諸島はかなりすごい。
銀行総資産1.5兆(日本円で約160兆円)、世界の50の銀行のうち40が支店を構えるという金融大国なのだ。
当然これだけの金融大国のライセンスだけあり信頼性も別格。
その証拠にFAFT(金融作業部会※)という”マネーロンダリングやテロ資金などの不正なお金の流れを取り締まる企画”で、アメリカに次ぐ第5位にランクインしている。
厳格なライセンスとして知られるイギリスのFCAよりも上の順位だ。
“○○諸島”というと規制の甘いオフショアライセンスを想像してしまいがちだが、ケイマン諸島はまったくの別物。
かなり信頼に足るライセンスと言えるだろう。
最大35,000$までの信託保全で顧客資産管理に余念がない
Tradeviewは最大35,000$(400万相当)までの信託保全付き。
トレーダーの資金はサンタンデール銀行のニューヨーク支店で、第三者の会計機関である”FundAdministration”によって管理されている。
(ちなみにサンタンデール銀行は世界の銀行格付けでもTOP20常連のスペイン最大の銀行だ)
Tradeviewが倒産してしまった場合でも、確実に35,000$までは口座資金は返還されるので安心だ。
もし口座残高が35,000$を超えて不安な場合は、残高が35,000$以下になるよう出金するクセをつけておけば問題ない。
世界最大の口コミサイトFPA(ForexPeaceArmy)で高い評価を受けている

Tradeviewは世界最大のFX口コミサイトであるFPAで非常に高い評価を受けている。
実際にFPAを覗いてもらえるとわかるが、FPAでは平均して3あれば十分に優良業者と言える水準の中、4点を超えているのはかなりすごい。
(XMで2.979、iFOREXで3.091という評価)
口コミを見ていると、スプレッドや約定力などの取引スペック面はもちろん、入出金のスムーズさを評価しているものも多くみられた。
世界中のトレーダーから評価されているといっても過言ではないため、業者としての信頼性はかなり高いだろう。
口座開設がカンタン5分でできる
Tradeviewの口座開設フォームは以前まで英語も多く、煩雑でわかりづらかった。
しかし日本語対応が進む中で、口座開設フォームも日本語対応化が進んでわかりやすくなった。
また同時に入力項目も少なくなったため、かなり口座開設のハードルが下がっている。
英語がまったくできないというかたでも、5分あれば口座開設できるだろう。
FX通貨ペアのみならず豊富な金融商品を取引できる
Tradeviewは取引できる金融商品の品ぞろえが非常に多い。
- FX通貨ペア:36種
- 株式:37種
- ETF:27種
- 株式インデックス:7種
- 資源・貴金属:5種
の合計107もの金融商品を取引できる。
ただしFX通貨ペアと株式・ETFなどのCFD商品は同一口座で取引することはできない。
TradeviewStocksという別アカウントを開設する必要がある。
他の海外業者ではFX口座と同じ口座でCFDも取引できるため、このあたりが残念な部分だ。
日本語サポートが平日24時間体制
Tradeviewで日本語問い合わせする方法は3つ。
- ライブチャット
- メール
- コールバック
中でもライブチャットは返信もスピーディな上に、LINE感覚でやり取りできるので1番おすすめだ。
また日本語での問い合わせ受け付けは平日24時間。
わからないことがあればいつでも問い合わせできるのは嬉しい。
Tradeviewの弱み・取引するデメリット4つ
ボーナスキャンペーンが一切ない
Tradeviewはスプレッドを極限まで削ることで顧客還元するタイプの業者だ。
そのためXMやLANDFXのような派手なボーナスキャンペーンは一切開催されない。
すべて自己資金での勝負になる。
もしボーナスが貰える業者が良ければ、『【2019年3月最新】海外FX業者をボーナスキャンペーンで格付け【証拠金倍増計画】』を参考に業者を選んでみてほしい。
最低入金額が10万円、最小取引単位が1万通貨と高めに設定されている
TradeviewのILC口座の最低入金額は10万円から。
他の海外業者が高くても1~2万円からと考えると、かなり高めの設定になっている。
また1回の取引あたりの最小取引単位も1万通貨からと高め。
他の海外業者だと1,000通貨から取引できるところがほとんどだ。
最低入金額の高さ・最小取引単位の大きさを考えると、海外FX初心者の方は手が出しづらいかもしれない。
最大レバレッジ200倍×ロスカット水準100%
Tradeviewは最大レバレッジ200倍(※)、ロスカット水準100%に設定されている。
(※)初期設定だと最大100倍だが、口座開設後に申請すれば200倍に変更できる。
他の海外FX業者が最大レバレッジ400~500倍、ロスカット水準20~30%程度なのを考えると、レバレッジは少々控えめ、ロスカット水準は辛めの設定だ。
ロスカット水準が100%である以上、200倍フルレバでの勝負ができないために、大きなポジションを持つにはそれなりに豊富な口座資金が必要になってしまう。
少ない証拠金をハイレバでアクティブにトレードしたい方にはあまり向いていない。
Tradeviewを利用するなら、主に実質レバ100倍~150倍での勝負がメインになる。
【レバレッジ別のロスカット水準100%での勝負ライン】
証拠金:10万円
通貨ペア:ドル円100円
スプレッド:1.0pips
ロスカット水準:100%
ポジション枚数 (実行レバレッジ) | スプレッド (円換算) | ポジション保有時の証拠金維持率 | ロスカットまでの許容pips |
---|---|---|---|
20万通貨 (実行レバレッジ200倍) | 2,000円 | 99%以下 | 0.0pips (即強制ロスカット) |
15万通貨 (実行レバレッジ150倍) | 1,500円 | 131.3%以下 | 15.6pips |
10万通貨 (実行レバレッジ100倍) | 1,000円 | 198%以下 | 49.0pips |
少ない証拠金をハイレバでアクティブにトレードしたい方にはあまり向いていない。
国内銀行送金に対応していない
Tradeviewは国内銀行送金に対応していない。
Tradeviewが対応しているにゅ出金方法は以下の3つだ
- クレジットカード
- 海外銀行送金
- 電子決済サービス(bitpay,STICPAYなど)
この中でも1番おすすめなのはクレジットカードによる入金だ。
入出金手数料無料な上、口座への反映も即時。
1番使いやすい入金方法だ。
Tradeviewでクレジットカード入金をする場合はbitwallet経由
クレジットカードでTradeviewに入金する場合は、bitwalletというオンラインウォレットを仲介することになる。
具体的には『クレジットカードでbitwalletへ入金→bitwalletからTradeviewへ入金』という流れだ。
bitwalletへの入金にはVISA・MasterCardのみならず、アメックス・ダイナース・Discoverでの入金もOK。
海外FXのクレジットカード入金ではVISAかMasterCardしか使えないことが多いが、bitwalletを仲介することでより多くのクレジットブランドで入金できるようになった。
また本来ならbitwalletにクレジットカードで入金するタイミングで、入金額の4~5%の入金手数料がかかるが、この手数料はTradeviewが負担してくれる。
クレジットカード入金では一切手数料はかからないので安心してほしい。
(※)bitwallet(ビットウォレット)とは
bitwalletはオンラインウォレット(電子財布)のことだ。
- アカウント開設10分
- 口座維持費無料
- 入出金即時反映
という超便利な決済サービス。
Tradeviewのみならず他の海外FX業者でも続々対応が進んでいるため、この機会にアカウント開設しておくと便利だ。
関連記事:bitwalletとは。特徴や使い方を調べてみたら海外FXで超絶使えるサービスだった
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以上がTradeviewに関する強みと弱みだ。
冒頭でも述べた通り日本での知名度こそないものの、15年も運営を続けてきた実力のほどがわかったのではないかと思う。
特に100~150倍程度のレバレッジで取引コストを最大限に抑えて、ゴリゴリスキャルピングしたいトレーダーには最高クラスの業者だろう。
最低入金額や最小取引単位など初心者には敷居が高い部分もあるが、中上級者のトレーダーには一度で良いのでこの取引環境を体験していただきたい。
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