「XMのロスカット水準は知ってるけど、具体的にいつロスカットになるかわからない」
という方のために、今回はXMの強制ロスカットのタイミングについて詳しく解説している。
- 具体的にどのくらいの含み損になればロスカットされるのか
- 具体的にどのくらいの値動きまでポジション保持で耐えられるのか
この記事を読めば、上記2つを完璧に計算できようになる。
急にロスカットされて、損失が確定してしまった…という悔しい思いをしたくない人は参考にしてみてほしい。
目次
XMは証拠金維持率20%以下で強制ロスカット執行
ご存知の方も多いと思うが、XMの強制ロスカット水準は証拠金維持率※20%。
もっというと、含み損が増えて有効証拠金が必要証拠金の20%以下になった瞬間に、ポジションが強制的にクローズされる。
証拠金維持率(%)=有効証拠金÷必要証拠金×100
※有効証拠金:残高に評価損益(含み損や含み益)を加味した数値のこと。
もっとわかりやすく説明すると「その瞬間で決済したら、残高に反映されることになる数値」になる。
たとえば口座残高が5万円で2万円の含み損を出している場合、有効証拠金は5万円ー2万円で3万円になる。
また初回エントリー時は評価損益が発生していないので「有効証拠金=残高(入金額)」と考えて差し使えない。
レバレッジ888倍で取引した方が強制ロスカットされにくい
FX取引において、同じ資金で取引する場合、口座レバレッジが大きい方が強制ロスカットされにくくなる。
ポジションを建てる際に必要証拠金が少なくなるからだ。
(証拠金維持率の分母は必要証拠金。必要証拠金が少ない方が証拠金維持率が高くなるのは明白だ。)
強制ロスカットされにく環境を創出するという意味でも、XMで取引するなら口座レバレッジをMAXの888倍にしておくのがおすすめ。
レバレッジについて勘違いしている人も多いと思うので、下記のページも読んでおくといいだろう。
XMのレバレッジに対する管理人の考え方や注意点を詳しく解説している。
→XMのレバレッジは888倍がオススメ!5つのルールからレバレッジ変更方法まで解説
強制ロスカットが間に合わなかった場合にはゼロカットが執行される
これはXMに限った話ではないが、FXのロスカット制度はトレーダーを過度な損失から守ってくれる絶対的なガーディアンではない。
相場が大変動するタイミングではロスカットが追い付かず、口座残高がマイナスになった後に強制決済されてしまうこともザラにある。
しかしXMはロスカットだけでなく、追証なしのゼロカットシステムを採用しているので盤石。
仮にロスカットが間に合わない時があっても、口座のマイナス残高は全額XMがチャラにしてくれる。
XMで取引しておけば、絶対に入金した金額以上の損失が発生して借金を背負ってしまう…ということにはならない。
XMのゼロカットについては、過去の執行事例を含めて下記のページで詳しく解説している。
「XMのロスカットがいつになるのか」を計算する手順
冒頭でも紹介したがXMの必要証拠金や有効証拠金、証拠金維持率の計算方法は、下記のページで鬼詳しくまとめている。
あわせて参考にしてみてほしい。
XMのロスカットのタイミングは、以下の手順で計算できる。
- 必要証拠金を計算する
- ロスカット水準に達する時の有効証拠金を計算する
- ロスカットまでに許容できる含み損を計算する
今回は具体例として「口座残高5万円、ドル円100円の時に5万通貨エントリーした場合」について、手順にのっとって計算していく。
①必要証拠金を計算する
必要証拠金の計算方法は以下の通り。
【注文時の価格】×【取引ロット数(エントリー枚数)】÷【口座のレバレッジサイズ】
上述したが「÷口座のレバレッジサイズ」なので、レバレッジが888倍に近い方が必要証拠金が少なくなる。
式に今回の条件を当てはめると「100円×5万通貨÷888倍で約5,630円」だ。
ちなみにXMは公式HPに証拠金計算機というツールを用意している。
- 口座の基本通貨
- ロット数量
- 通貨ペア
- レバレッジ
- 口座タイプ
上記5項目を入力すれば、自動でその時の為替レートを反映した必要証拠金を計算してくれる優れもの。
自分で電卓を叩くのが面倒な人は利用してみるといいだろう。
②ロスカット水準に達する時の有効証拠金を計算する
強制ロスカットが執行される有効証拠金は「必要証拠金×ロスカット水準(%)」で計算できる。
XMの強制ロスカット水準は証拠金維持率20%なので「約5,630円×20%=約1,126円」だ。
有効証拠金が1,126円を下回ったタイミングで、強制ロスカットが執行される。
➂ロスカットまでに許容できる含み損を計算する
許容できる含み損の大きさは「口座残高-ロスカット時の有効証拠金」で計算できる
口座残高は5万円なので、許容できる含み損は「5万円-1,126円=48,874円」。
含み損が48,874円あたりを超えたタイミングで、強制ロスカットが執行される。
ロスカットまでに許容できる含み損をpipsに換算する方法
ドル円=100円における1pipsの価値は。エントリーロット数別で以下の通り。
- 0.1ロット(1,000通貨)
→10円 - 1ロット(1万通貨)
→100円 - 5ロット(5万通貨)
→500円 - 10ロット(10万通貨)
→1,000円
今回は5ロットエントリーを想定しているので、1pipsの価値は500円。
48,874円÷500円で約97.7pips(0.977円)の幅での値動きまでなら耐えられる。
ドル円100円エントリーなので、ロングポジションだったら約99.023円まで、ショートポジションなら約100.977円まで耐えられる計算だ。
XMはFX用計算ツールとして、公式HPに「pips計算機」を用意。
- 通貨ペア
- ロット数量
- 口座の基本通貨
- 口座タイプ
上記4つを入力するだけで、リアルタイム価格を反映した1pipsの価値を計算できる。
口座残高別で強制ロスカットまで許容できる含み損一覧(レバレッジ888倍)
先ほど解説してきた計算方法に従って、以下5つのパターンにおけるロスカットまでの許容可能な含み損を算出して一覧にしてみた。
- 口座残高5万円の場合
- 口座残高10万円の場合
- 口座残高30万円の場合
- 口座残高50万円の場合
- 口座残高100万円の場合
なお前提条件は同じ(ドル円100円時エントリーで、口座レバレッジは888倍)で、取引時に発生するスプレッドは加味していない。
口座残高5万円の場合
取引ロット数 | ロスカットまでの含み損 | ロスカットまでの値動き |
---|---|---|
1万通貨 | 約49,774円 | 約497.74pips (約4.97円) |
10万通貨 | 約47,748円 | 約47.748pips (約0.47円) |
100万通貨 | エントリー不可 | エントリー不可 |
口座残高10万円の場合
取引ロット数 | ロスカットまでの含み損 | ロスカットまでの値動き |
---|---|---|
1万通貨 | 約49,774円 | 約497.74pips (約4.97円) |
10万通貨 | 約47,748円 | 約47.748pips (約0.47円) |
100万通貨 | エントリー不可 | エントリー不可 |
口座残高30万円の場合
取引ロット数 | ロスカットまでの含み損 | ロスカットまでの値動き |
---|---|---|
1万通貨 | 約299,774円 | 約2,997.74pips (約29.9円) |
10万通貨 | 約297,748円 | 約297.748pips (約2.97円) |
100万通貨 | 約277,480円 | 約27.748pips (約0.27円) |
口座残高50万円の場合
取引ロット数 | ロスカットまでの含み損 | ロスカットまでの値動き |
---|---|---|
1万通貨 | 約499,774円 | 約4,997.74pips (約49.9円) |
10万通貨 | 約497,748円 | 約497.748pips (約4.97円) |
100万通貨 | 約477,480円 | 約47.748pips (約0.47円) |
口座残高100万円の場合
取引ロット数 | ロスカットまでの含み損 | ロスカットまでの値動き |
---|---|---|
1万通貨 | 約999,774円 | 約9,997.74pips (約99.9円) |
10万通貨 | 約997,748円 | 約997.748pips (約9.97円) |
100万通貨 | 約977,480円 | 約97.748pips (約0.97円) |
余談だがXMは入金ボーナスがあるから、口座残高を増やすことができる。
たとえば口座残高10万円で取引したいなら、5万円入金すればOKだ。(5万円のボーナスが受け取れる。)
XMのボーナスについては、下記のページを参考にしてしてほしい。
→【2020年最新】XMのボーナスキャンペーン徹底解説!ボーナスリセットや出金条件もまとめた。
XMで強制ロスカットを避ける方法2つ
XMで強制ロスカットを避けるには、有効証拠金(残高+クレジット)を増やして証拠金維持率を高める必要がある。
- 残高(現金)
- クレジット(ボーナスなどのバーチャルマネー)
どちらかを増やせば、口座の証拠金維持率を高めることができる。
①XMに追加入金する
めちゃくちゃ当たり前だが、XMに追加入金すれば強制ロスカットの危機を免れることができる。
おすすめの追加入金の方法は国内銀行送金。
- クレジットカード入金
→カード会社の関係で反映されないことがある - bitwallet入金
→bitwallet持っていないと入金できない - STICPAY入金
→STICPAYを持っていないと入金できない - BXONE入金
→BXONEを持っていないと入金できない
というところで、汎用性が高くて最短30分で入金できる国内銀行送金での追加入金を推している。
ただオンラインウォレットを持っていれば、時間帯に関係なく即時入金できるので、XMを継続利用するなら1つは用意しておきたいところ。
手数料面を加味すれば、bitwalletを用意しておくのがおすすめだ。
bitwalletについては、下記のページで詳しくまとめているので、参考にしてみてほしい。
②XMポイントをボーナスに換金する
XMポイントを換金すれば、口座のクレジット残高が増えるので証拠金維持率を引き上げることができる。
換金で受け取れるボーナスは「XMポイント÷3ドル」。
たとえば3,000ポイント貯まっていれば、換金することでクレジット残高を1000ドル(10万円相当)増やすことができる。
会員ページから申請すれば速攻換金できるので、追加入金の前の初手としてXMポイントを活用してみてもいいだろう。
XMポイントについては、下記のページで詳しく解説している。
→XMポイント(XMP)の貯め方や使い方を鬼まとめ!ロイヤルティプログラム完全攻略!
以上、XMのロスカットルールや強制決済執行のタイミングについて、管理人が知るところを1つ残らず解説してきた。
エントリー時に強制ロスカットのタイミングを把握できれば、取引の幅が広がることは間違いない。
このページを読んで、XMでワンランク上の緻密な取引戦略を組み立てていただければ幸いだ。
まだXMで口座開設しようかどうか迷っている人がいれば、下記の記事も読んでおいてほしい。
忖度なし、辛口の管理人が、XMに対して厳正な評価を下している。
→XM(XM Trading)の評判は?海外FX歴7年の俺が独自の視点で13項目から評価した
また有効証拠金や必要証拠金、証拠金維持率という言葉がよくわからない人は、下記のページで知識を習得しておこう。
→【XMの証拠金を全通貨ペアで鬼まとめ】必要証拠金や証拠金維持率の計算方法も伝授
※この記事では、当たり前のように使っている。